大阪・関西万博「イタリア館」で展示されていたイタリアの至宝「ファルネーゼのアトラス」など、大阪府立美術館で今月25日~2026年1月12日まで開催される特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」公式Xは21日、オンラインチケットの全日程が売り切れていることを謝罪し、今後の対応を発表しました。
<10/25(土)以降のご来場に関するお知らせ>#イタリア館の至宝展 につきましては、オンラインチケットの全日程が売り切れとなっております。
多くのご関心をいただいておりますが、ご希望に添うことができず誠に申し訳ございません。…— 特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」 (@italia_expo_ten) October 21, 2025
今回、Xで示された具体的な対応方針は以下の通りです。
ローソンチケット・セブンチケットの観覧券を持っている人
混雑による待ち時間が発生する可能性はあるが、日時予約を取っていない場合でも入場が可能
日時指定予約のみを取っている人
指定予約した時間に美術館に行った上で券売窓口で観覧券を購入する必要があり、購入に時間がかかるため時間に余裕を持ってくる必要がある
日時指定予約をしておらず、観覧券も持っていない人
無料対象(未就学児や障がい者手帳を持っている人)を含めて当分の間は入場不可
いずれの場合も「会期中は土日祝日や平日が混雑が予想されること」を案内しており、今後の対応については展覧会の開催状況を確認しながら随時、ホームページや公式Xにてお知らせを発表していくとのことです。
SNSではこの対応を巡り、「(日時指定予約のみを購入している)転売ヤーが結局得をしている」や「予約優先制と言っておきながら、結局予約なしでも入場できるのか」といった声が確認できます。
SNS上の感情
公式Xで発表された情報に対し、SNS上ではコメントが相次ぎました。
emogram編集部では、この発表に関するコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは大きく以下のように分類されました。

主な「転売問題への懸念」の声(35%)
「大量の転売屋がこの0円日時予約チケットを取りまくってるからコンビニチケット持ってるのに、日時予約が取れない人がいるんじゃないの?ぜっったい激混みになるからやめてくれ…」
「転売ヤーを保証してどうするんですか」
「転売屋が来場することはないんだから予約のないチケット購入者の分だけ予約枠を拡大してもなんら問題ないはず」
「とりあえず転売されてる分を無効にしてもらえるとみんな少しは納得できるかと」
主な「システム不備への批判」の声(25%)
「販売窓口を1箇所に絞れば、システムが貧弱でも今回よりは後始末が簡単になったのでは?」
「ニンテンドーミュージアムみたいにオンライン決済出来るようにして欲しい」
「日時のみ予約の中に障がい者手帳保有者と日時指定のみ転売ヤーが混在しているのが混乱の原因です」
主な「障害者・無料対象者の不安」の声(15%)
「観覧券列に並んで(転売?)(チケットを取れなかったくせに入るのか)などの視線に晒されそうで怖いです」
「未就学児はどうなりますか?未就学児は無料で日付指定予約も要らないと書いてあったのでしていないです」
「この書き方だとチケットのみ購入済みで日時予約取れなかった人の子供(未就学児)は一緒に入れないってとことになるけど」
主な「混雑への懸念」の声(15%)
「平日枠と考えてた人数が休日に集中したら、6時間待ち,朝9時には当日入場分終了,遠方から来たけど入れなかった,始発組,始発ダッシュ,徹夜組⛺️が発生する流れ」
「やだな………初日の午前中に行くんだけどちゃんと入れるんか?」
「様々なジャンルの現場でルール違反者が取り締まられず、ルールを守った人達が馬鹿を見るという事が頻発している」
主な「公平性への不満」の声(10%)
「優先順位としては公式で購入&日程予約済の券>転売屋が0円で取った券>コンビニでの入場券となるのかな」
「枠が無かったから土日や平日の希望の時間を諦めて平日の最後の時間を取ったのにチケットあって枠の無い方々には希望の日時に入れるチャンスが残される」
まとめ
今回の分析では、内容こそ異なりますが、日時指定のみの来場者への当日券販売が転売を助長してしまうという批判の声が大多数を占めていました。また、正規チケット購入者が混雑に巻き込まれるなどの公平性の欠如に対する不満もみられ、多くのユーザーがシステム設計の問題点を指摘し、障がい者や未就学児など無料対象者への入場方法に関する混乱、不安も寄せられていました。
ライターコメント
「大阪・関西万博のイタリア館の展示品が見られる!」と楽しみにしていた人にとってはこの混乱は本当にショックだと思います。「日時予約した人が長時間並び、予約なしの転売ヤーが結局得をしてしまう」のは、真面目にルールを守っている人が報われないですし、鑑賞の質を下げないためにもチケットと予約の紐づけが改めて必要だと感じました。












