ファミリーマートは、店舗での値引き品の提示などに使われる「涙目デザイン」のイラストを22日からフリー素材として無償で提供を始めました。
涙目シール
食品ロス削減の取り組みの一つである、おむすびや弁当などの中食商品を対象とした値引き販売に使用しているシールです。
値引き金額だけでなく、「たすけてください」というメッセージと「涙目」のキャラクターを記載することで、お客の心に直接語りかけて共感を得ながら、一緒に食品ロス削減に取り組むユニークなコミュニケーションツールとして活用されています。
食品ロス削減に効果
2024年10月に行った実証実験では、従来のシールに比べ購入率が向上したとのこと。
「値下商品の購入は恥ずかしかったが、助けるためだと思えば購入できる」という声も聞かれ、涙目シールが消費者の値下商品購入への心理的ハードルを下げ、食品ロス削減対策に新たな視点をもたらしたそうです。
フリー素材化
22日からは、既存のおにぎりデザインの他に、新たにパン、肉、魚、ケーキの4種類のデザインを加えた「涙目デザイン」のイラストをフリー素材として無償で提供されました。
SNS上の反応
ファミリーマートの食品ロス削減への取り組みに対し、SNS上では多くのコメントが寄せられています。
emogram編集部では、この話題に対するSNS上のコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは大きく以下のように分類されました。
主な「肯定的」な声(45%)
「このキャラかわいい」
「効果あるよ、可愛いからつい買っちゃう♡」
「私これでまんまと買いました」
「こんな顔されたら買わざるを得ない。」
「この涙目おにぎり好きでよく助けてる」
主な「指摘」の声(25%)
「良い試みなんだけど、セルフレジで使えないから面倒なのよね…」
「この手の値引き、店員が気付かず処理して家着いてレシート見てモヤるっての何回もくらってる」
「でもファミマ、割引の下げ幅が小さいんよな…」
「セルフレジで決済出来ないのダルいんだよなぁ…」
「バーコードが表面の方にあってレジの人が読んでくれない問題あった」
主な「評価」の声(15%)
「これ本当に『売りたい』ではなく『救いたい』を起点にしている点がすごい」
「廃棄ロス削減という正論を〝人の優しさ〟で解決したのは流石」
「日本中に広がって欲しい。いや、世界もあるかもな」
主な「ユーモア」の声(10%)
「教授へのお祈りメールに添付するわ」
「助けて欲しいのは俺の方です」
主な「否定的」な声(5%)
「こいつ見るとマジでイライラします。こんなキャラ付けんで前みたいな○○円引きのみシールでいいでしょ?感情移入させて買わせるの手口汚いよ」
「涙目シールが貼られているおにぎりを廃棄することになる店員の心情よ」
まとめ
今回の分析では、ファミマの食品ロス削減への取り組みに対し、たくさんの肯定的な反応が集まりました。一方で、レジでの使いづらさや、人の心を悪用しているなどの否定的な声もありました。
ライターコメント
値引きシールが貼ってあると少し恥ずかしさを感じる人もいると思いますが、涙目で「たすけてください」と言われたら、買えちゃいますよね。人の優しさを悪用しているという声もありますが、食品ロス削減に繋がる取り組みなので、多めに見てもいいんじゃないかなと筆者は思いました。フリー素材になったことで、いろいろな場所で使われ、食品ロス削減に大きく貢献できたらいいですね。