大阪府立美術館で今月25日~2026年1月12日まで開催される特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」公式Xは19日、「観覧券の販売及び日時指定予約につきましてお詫び」と称し、オンラインチケットの全日程が完売していること、ローソンチケットやセブンチケットで購入した人が日時指定予約できないことを謝罪した上で、 主催者が協議を重ねていることを発表しました。
<観覧券の販売及び日時指定予約につきましてお詫び> #イタリア館の至宝展
ご好評につき、オンラインチケットの全日程が売り切れとなっております。
多くのご関心をお寄せいただいておりますが、ご希望に添うことができず誠に申し訳ございません。
主催者にて協議を重ねております。…— 特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」 (@italia_expo_ten) October 19, 2025
特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」とは?
2026年に日本とイタリアが国交160年を迎えることを祝して、大阪・関西万博でSNSでトレンド入りするほどの大人気を博したイタリアの至宝「ファルネーゼのアトラス」、レオナルド・ダ・ヴィンチの「アトランティコ手稿」、ペルジーノの傑作「正義の旗」の3件を厳選し、大阪・関西万博の「継続展示」として大阪市立美術館で公開を予定しています。
チケットの販売は18日10時から開始されましたが、20日時点でオンラインチケット予約サイトは全日程で完売となっており、その人気の高さがうかがえます。
公式Xリプライ欄では「すでに転売されている」という声も確認できました。
SNS上の感情
大阪・関西万博で展示された3件が継続展示される今回の特別展の発表に対し、公式アカウント上ではコメントが相次ぎました。
emogram編集部では、この投稿に関するコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは大きく以下のように分類されました。
主な「怒り・不満」の声(45%)
「なんで同じ轍を踏んでしまったんだろう チケットのみの販売はダメ🙅」
「転売ヤー対策が一切できておりません。この部分だけ対策願います」
「そもそも0円で日時予約可能とか転売ヤーの餌食だろう。転売は違法であり、早期対応すべきだろう」
「日時指定予約済みのQRコードがフリマサイトなどで転売されているようです。チケットの購入証明が無くても日時予約ができてしまうシステム、何とかならないのでしょうか」
主な「提案・建設的意見」の声(30%)
「今からでも、日時指定予約とチケットの紐付けしたら無効予約が明らかになって転売対策になると思います」
「枠を増やす対応は来場者が増え過ぎる失策になると思われるので避けてください」
「『予約してないけど並んだら入れる』は絶対にやめてください。日時予約してるのに長時間並ぶ羽目になり、超満員で一瞬しか展示見られないとか絶対嫌です」
主な「心配・懸念」の声(15%)
「予約できましたが 行ったら人しか見れなかったなんてことのないようにお願いします」
「万博でのダヴィンチの素描も立ち止まりが許されずさらりと動画を撮るくらいしか出来ませんでした。美術館で鑑賞を急かされるのはご勘弁です」
「来場者の安全、展示品鑑賞の満足度を考えると、時間内の枠を増やすのはやめて欲しいです」
主な「共感・理解」の声(10%)
「誠意ある丁寧で迅速な対応ありがとうございます」
「特別展の開催に感謝。万博があったからこそ、まだ小さい子供達も美術に興味を持ちました」
「本来ならもっと時間をかけて準備する特別展を、急ピッチで整えて開催していただいたことに感謝しています。そのため多少の問題が起きるのは仕方がないとも思います」
まとめ
今回の分析では、システムの設計そのものが転売を容易にしてしまったという批判の声がありました。また、混雑による鑑賞体験の質低下を懸念する声も多く見られた一方、大阪・関西万博が閉幕してからわずか12日ほどで開催されることに感謝や共感を示している声も見られました。
ライターコメント
万博で大人気だった展示品が見られるということで楽しみにしていた人も多かっただけにまたもや転売によって早々に完売してしまうのはショックが大きいと思います。今回の「無料で予約できる」システムが逆に転売ヤーの餌食になってしまったのが核心だと思われます。主催者側には干渉の質を下げないためにもチケットと予約の紐づけという抜本的な対策をしてとても貴重な機会を安心して見られるようにして欲しいところですよね。