今回は、韓国の有名デザイナー、Yonipai(ヨニピー)さんへのインタビュー内容をお届けします。
ファッションデザイナーとして活動していた時代から一貫して、「自分のライフスタイルをデザインに落とし込む」というスタイルを貫いてきたヨニピーさん。
現在はヴィーガンブランド「ノニピア(NoniPia)」を展開し、K-ビューティーの新しい可能性を切り開いています。
ファッションからノニピアへ——韓国有名デザイナーヨニピーが語る「ライフスタイルとしてのものづくり」

ヨニピーさんがかつて立ち上げたブランド「SJYP」では、シーズンごとに異なるテーマを設けてファッションショーを開催していました。そこにはいつも彼女自身の「今ハマっているもの」が反映されていたといいます。
例えば、スケートやロングボードに夢中だった時期には、実際にそのライフスタイルを投影したコレクションを発表。「服だけではなく、空気感や価値観も含めて、デザインするのが好きだった」と話します。
そして今、新たに彼女が力を注ぐのが「ノニピア」。きっかけは、長年通い続けたハワイで出会った「ノニの実」だったといいます。
「太陽の下でサーフィンをするなど、自然と一緒に生きるハワイの空気が好きで…。そんな中で出会ったノニの実に、力強いエネルギーを感じたんです。味は正直あんまりだけど(笑)、体に良くて、塗っても使える果実。そこに惹かれてブランドにしました」
「K-ファッション、K-ビューティー、K-フード…私にとっては全てがつながっている。ノニピアは、私自身やエネルギーを詰め込んだブランドなんです」
そんな言葉の通り、商品だけでなくブランドそのものがヨニピーさんの〝今〟を反映した表現のひとつになっています。
ファッションの世界で培ったクリエイティビティーや表現力は、ブランドの世界観構築や商品開発にも大きく生かされており、「服を作ることも、コスメを作ることも、〝伝えたいライフスタイル〟があることは同じ」なのだそう。
韓国発・次世代ヴィーガンブランド「ノニピア」は、単なるスキンケアの枠を超えて、〝生き方の美学〟を提案してくれる存在かもしれません。

(不定期連載)
【プロフィル】marina
韓国在住のmarina(インスタグラム:k9k.marina)です。ヘアメイクアップアーティストとして日韓を拠点に活動しており、日本では12年間芸能人にメイクをしたり、CMや広告でメイクを担当したりするかたわら、たまにTVや雑誌にも出演していました。韓国滞在は8年目になり、現在は上記取り組みのほか韓国化粧品ブランドのコンサルや貿易にも携わっています。日本語・韓国語・英語の3カ国語に精通しており、文化や言葉の壁を越えて心をつなぐ〝感性の翻訳者〟を目指して活動しています。ちなみに連載タイトルの「イムニダ」は日本語で「です」という意味です。