いつもと違う食体験ができる「ミニョネット」
まだまだ暑い日が続きますが、この時期はもちろん過ごしやすい秋になっても、寒い冬がきても、年中楽しみたいスイーツがかき氷ですよね。
今回は、千葉市にあるかき氷専門店をご紹介します。
特別な空間、特別な時間
千葉駅の隣、東千葉駅から歩いて間もないところにある〝こおりとおやつ〟のお店「mignonette(ミニョネット)」。

山のようにたっぷり盛られたかき氷から「なんか小さくてかわいいサイズ」のかき氷まで、いろんな種類を楽しみたい人のために工夫されたメニューが用意されています。
ひとつの特徴として、スペシャリテ(看板)のかき氷は陶芸家・伊藤剛俊氏の器を使用しており、西欧の歴史的建造物を思わせる細やかなデザインにうっとりしてしまいます。

次世代の芸術的なかき氷
「私にとってかき氷は自己表現のひとつ。溶けやすいかき氷のクオリティを保つために一杯一杯を誠実に作っています」と話す店主の愛夏さん。
楽しめる時期が短い、はかないスイーツというかき氷の常識を覆すような彼女の芸術的な作品は、美しいカットのフルーツや装飾のみならず、香りにも重きをおいていて、見た目も味わいも楽しめます。
さらに鮮度にこだわり、旬をむかえた季節のフルーツを主役に地元・千葉の食材も織りまぜているんだとか。

「かき氷という性質上、フルーツのソースは氷の上に重ねていくとどうしても味わいが薄まってしまうため、基本的にフルーツを使用したソースには加水をせず、フルーツそのものから出る水分だけで仕上げています」
「素材本来の風味を生かすため過度な加糖はせず、使用する砂糖を使い分けたり、本みりんに置き換えたりする工夫をしています」
彼女のかき氷は濃厚なフルーツのソースと繊細な甘み、ハーブやスパイス、お酒やお花などの香りを主軸に構成されており、例えば桃のかき氷はトンカ豆、白ワインで香りづけしています。
山椒や胡麻などの和食材もアクセントとして加えるなど、驚きとともに意外にも親しみを感じさせます。
フルーツ本来の美味しさを引き立たせるように思索を巡らせただけではなく、スイーツマニアにも堪らない「作品」に仕上がっています。

もうすぐオープン2年目を迎えるミニョネット。日本の四季の〝薫り〟を楽しめるかき氷は皆さんにとって新たな食体験になるかもしれません。これからもますます楽しみなお店です。
今回紹介した店舗はこちら
mignonette(インスタグラム)
(不定期連載)
【プロフィル】megubooo
パフェを愛する花人(フラワーアーティスト)。写真撮影や旅行が好きでよく海外を旅していたが、コロナ禍を機に、もともと好きで食べ歩きをしていたパフェ・スイーツを撮影するのが日課に。いけばなで空間を装飾する活動も行っていて、「花とスイーツと人を繋ぐ」イベントのほか、百貨店のパフェ催事ではプレゼンターとして招かれた経験も。年間365軒以上食べ歩いた経験をもとに、魅惑的で美味しいスイーツを〝シズル感〟とともに皆様にお届けしていきます。
インスタグラム:megubooo












