10月16日が「辞書の日」だということをご存知でしたか?
アメリカの辞書製作者・教育者ノア・ウェブスターの誕生日にちなんで制定されたそうです。
辞書は子どもの頃に、もしくは現在も、触れてきた方も多いのではないでしょうか。
そんな「辞書」と聞いて、三浦しをんさん著の「舟を編む」を思い出す方もいらっしゃるのではないかと思います。
舟を編むとは?
「舟を編む」は、光文社発刊の女性ファッション雑誌「CLASSY.」に2009年11月号から2011年7月号にかけて連載され、2011年9月16日に光文社より単行本が発売された作品です。2012年本屋大賞を受賞し、映画やドラマ、漫画やアニメと複数のメディア展開もされたので、いずれかで触れたことのある方も多いのではないでしょうか。
ネットユーザーの書評
そんな辞書の日ということで、emogram編集部では辞書編纂の現場をテーマにした小説、「舟を編む」に対するネットユーザーの感情を独自に分析しました。
分析の結果、コメントは大きく以下のように分類されました。
主な「感動した」という声(45%)
「辞書という日常的に接しているモノの編纂という仕事を通して人間の物語が描かれていて、何度読んでも感動する作品です」
「淡々と進むストーリーが不思議と胸に響き、最後は感動で涙が出ました」
「辞書作りという地味な仕事を通して表される人間ドラマに心を打たれました」
「言葉の意味を追求する主人公の姿勢に心を動かされました。彼の情熱と純粋さが素晴らしい」
「面白かった」(30%)
「硬そうな内容ですが、実際は読みやすく面白い。主人公の成長も楽しめます」
「専門的な内容なのに、全然退屈せず、どんどん引き込まれていく不思議な魅力がある」
「登場人物たちのキャラクターが魅力的で、辞書作りのエピソードも含めて楽しめる小説です」
「学びがあった」(17%)
「辞書編纂の世界を知ることができ、言葉の奥深さを学べました」
「言葉の定義を考える過程が丁寧に描かれていて、日本語の奥深さを再認識できました」
「退屈だった」(8%)
「辞書編纂という題材自体に興味が持てず、最後まで読むのが辛かった。」
まとめ
「舟を編む」のレビューでは、「辞書作りという地味な題材が驚くほど魅力的に描かれている」と多くの読者が評価しています。主人公の馬締(まじめ)を中心とした辞書編纂者たちの仕事への情熱や言葉への愛情が心に響き、感動したというコメントが目立ちます。また、映画化やドラマ化後に本を読んだという人も多く、原作の素晴らしさを再確認する声が見られました。静かな感動を与える作品として、読後感の良さを指摘する意見も多数ありました。一部に、淡々とした展開や専門的な内容が退屈と感じる読者も少数ながらいました。
ライターコメント
実は筆者は暇があると辞書を眺めているタイプの人間なのですが、ここ1年ほどハマっているのが三省堂発刊の「新明解 国語辞典」です。独特の文体の辞書で、暇なときに時間をつぶすには丁度いいので、興味のある方にはぜひ手に取っていただきたいです。
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