神奈川県大磯町に残る、作家・島崎藤村邸。

「まだあげ初めし前髪の…」教科書で覚えたあの詩が「記念日」になっていた!

By - emogram編集部アト
ライフ

各SNSで30日、「初恋の日」というなんともロマンティックなワードが並びました。

調べてみると、中高の教科書に載っていることでもおなじみの詩人・小説家である島崎藤村の詩「初恋」が雑誌「文学界」に掲載されたことから、「初恋の日」として登録されたそう。

その元となった島崎藤村の「初恋」を改めて引用します。

まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり

やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり

わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情に酌みしかな

林檎畑の樹の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ

このように四段に分かれて、七五調で書かれています。係り結びで終わっているだとか、反復法が使われているだとか、いろいろな技法が使われていると習った記憶をおぼろげながらに思い出しますね。

SNSの反応

そんな「初恋の日」に対するSNSの反応を、emogram編集部では独自に分析しました。

分析の結果、今回は、大きく以下のように分類されました。

なんとなく甘酸っぱい雰囲気のある言葉のためか、ポジティブ寄りの声が大部分を占めました。

主な「ポジティブ/共感」の声(45%)※編集部訳含

「素敵な日だね」

「すべての恋人たちへ、恋人たちの日おめでとう 愛を祝い、愛に導かれましょう」

「ロマンチックな記念日ですね💖 初恋の甘酸っぱい思い出がよみがえります✨」

主な「驚き/発見」の声(30%)※編集部訳含

「へぇ、そうなんだ!島崎藤村の『初恋』って教科書でも読んだ覚えあるけど、ちゃんと日にちまで決まってるの初めて知った」

「ああ、10月30日は本当に『初恋の日』なんだね」

「面白いですね😍」

主な「懐古/思い出」の声(17%)※編集部訳含

「なるほど、今日は『初恋の日』か。あの淡くて切ない感情を思い出すにはぴったりの日だな」

「時を越えても残る感情ってすごい」

主な「詩の引用」の声(8%)

「まだあげ初めし 前髪の 林檎のもとへ 這ひ寄るなり 思ひをこめて 摘みては投げ 投げては摘みて 遊びけるかな」

まとめ

今回の分析では、日本のロマンチックな文化に感銘を受けるコメントのほか、自分の初恋を懐かしむ発言、詩の一部を引用する人など様々な好意的な反応が見られました。また、この記念日を初めて知ったというコメントも多く見られました。

ライターコメント

島崎藤村の生い立ちがあまりにも凄惨で、授業で習った当時、驚いた記憶があります。その中で書いたこの詩や小説がどんなものなのか、改めて読んでみるきっかけに良い日かもしれませんね。

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