きょう7月6日は「サラダ記念日」です。
日本記念日協会によると、1987年に歌人の俵万智さんが発表した歌集『サラダ記念日』(河出書房新社)の一首が由来となっており、「記念日」という言葉を広く定着させたことでも知られるそうです。
盛り上がりを見せる俳句、短歌
ここ数年、俳句や短歌がじわじわ盛り上がっています。Xやインスタグラムといった「文字制限」のあるSNSが浸透し、そんな中でコロナ禍に突入したせいか、数年前から俳句や短歌に触れる若者たちが増えたと実感する識者も多いようです。
それを証明するかのように、文化放送のラジオ番組やNHKのテレビ番組でZ世代の短歌ブームが取り上げられ、2012年からTBS系列で放送されているバラエティー番組、プレバト!!の「才能査定ランキング」の人気テーマにも「俳句」がラインアップされています。
さらに2025年には日向坂46の元メンバー・宮田愛萌さん(27)が写真短歌集『わたしのをとめ』を出版するなど、俳句や短歌は一過性のブームではないことがうかがえます。
初めて触れた十七文字、三十一文字は?
皆さんが初めて触れた十七文字(じゅうしちもじ、俳句)や三十一文字(みそひともじ、短歌)は誰が詠んだものでしたか?
筆者は、正岡子規の「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」だったような気がしますが、それ以降も防人歌(さきもりのうた)や百人一首など、学校の授業や漫画がきっかけとなって俳句や短歌に触れてきました。
恐らくZ世代の若者も学校で触れた現代俳句の一番有名な句は、俵万智さんの「『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」ではないでしょうか。
実はこの句、「サラダではなく、いつもと違う味付けの唐揚げにおいしいと言ってもらったときに思いついた」と俵さんは後に公言しています。ですが、この句をきっかけに俳句や短歌に興味を持った人が大勢いたことも間違いないでしょう。
7月6日の「サラダ記念日」を契機に自分のふとした日常を詠んでみると、感情を整理したりリラックスしたりする効果があるかもしれませんね。
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