女優の高石あかりさん(22)がヒロイン松野トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜前8・0)の第9話が9日放送され、トキが自分だけでなく家族全員の幸せを願う感動的な場面に多くの視聴者が涙しました。
見かねて嫁入りを勧める
貧しい生活から抜け出すためにお見合いをして婿を取る計画を進めていた松野家でしたが、武士であることにこだわる父、司之介(岡部たかしさん)らの影響で、初めてのお見合いは失敗に終わりました。
この日の放送では、見かねた仲人の雨清水傳(堤真一さん)とタエ(北川景子さん)夫婦が、婿を取るのではなく、トキが家を出て嫁入りすることを勧めます。傳とタエは、トキが幸せになることを心から願っていたためです。
その場で拒否するトキ
しかし、トキは、自分一人が幸せになるのではなく、松野家の家族全員で幸せになることを望んでおり、嫁入りをその場で拒否しました。「せっかくのお話を申し訳ございません」と謝るトキ。
傳とタエは顔を見合わせ、トキの思いを尊重しました。そのやり取りは司之介が部屋の外で聞いていました。タエは「よき娘を持ちましたね」と声をかけ、「ではもう一度だけ、おトキのために気を入れて世話をいたしましょう」と約束しました。
トキはタエの思いに感謝し、うれしそうにタエと傳に抱きます。その姿は本当の親子のようで、その様子を離れたところから、雨清水家の三男、三之丞(板垣李光人さん)がうらやましそうに見ていました。
そこに雨清水家の長男、氏松(安田啓人さん)が近づき、「やはりかわいいんだな」とポツリ。三之丞が「えっ?」と少し驚いたような素振りを見せると、氏松は「この大変な時に…」とため息をつきました。
雨清水家とは
ちなみに、雨清水家とは、松江藩に名をはせる上級武士で、文武両道のエリート一家です。傳は松江で知らぬ者のない人格者であり、変わりゆく時代の中、多くの没落士族に手を差し伸べようと尽力し、現在は機織り工場を営んでいます。また、親戚のトキを幼いころから溺愛しています。
SNS上の反応
第9話の放送に対し、SNS上ではコメントが相次いでいます。
emogram編集部では、今回の放送回に寄せられたSNS上のコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは以下のように分類されました。
主な「好意的評価」の声(75%)
「ばけばけのお笑い要素、胸を打つエピソードを引き立てる上手さ、絶妙なバランスを感じてしまった」
「コミカルなシーンの根っこには常に愛があって笑ったり泣いたりの緩急があり毎回あっという間の15分 すごいドラマだなと思います」
「一人の人間が、自分の幸せよりも他人を優先するのは、どれほど大変なことかと感じる今日この頃です」
「朝から温かい気持ちになって、泣いてしまいました」
「感動で泣かされたー」
主な「物語考察」の声(15%)
「最高だったのは、障子を開けたのがお母さんだったことです。一人で幸せになってもつまらない。傳さんは、トキが断ること、司之介さんが立ち聞きしに来ることを予期していたのだろうか」
「あの話しとは嫁入りだったんですね。もっと深刻な話しかと思ってました」
「司之介は、トキの松野家を思う家族愛の深さに感じ入る所があったんでしょうかね。髷をとうとう切ってしまいましたね」
「3回目の泣き回。おタエ様と傳の話は婿を取る形じゃなくおトキが嫁入りした方がいいって話やったな」
主な「ユーモア反応」(8%)
「最後のシーンで後ろでボヤける落武者が腹痛い」
「床屋へ行ってザン切り頭にしたのかと思ったら、まさかの落武者」
「まげを落とすのは予想できたけど、まさかの落武者スタイルで、朝から笑いました」
「落武者ヘアの司之介…なんか昔の武田鉄矢みたいだな〜と思っていたら いざ見合い部屋へというとき不意に金八先生みたいな仕草するし」
主な「疑問・懸念」の声(2%)
「最後まで『ざんぎり頭』にまでに仕上げなかったのはなぜ?『落武者』ってオチが欲しかったからか?」
「しかし普通なら傳さんも『次の相手も武家で髷を捨てられん家だから、いいだろ?」とか事前に言うだろ(笑)」
まとめ
今回の分析では、第9話の放送に対して、多くの視聴者が、司之介が髷を切って「落武者」スタイルになったコミカルなシーンに加え、トキが自分だけでなく家族全員の幸せを願う感動的な場面を高く評価しています。また、傳とタエの関係性やトキの出生に関する謎、雨清水家の事業状況など、物語の背景にある複雑な関係性にも注目が集まっていました。
ライターコメント
ばけばけを巡っては現在、SNS上で「トキが傳とタエの娘ではないか」という噂で持ち切りで、この日の放送で、氏松が「やはりかわいいんだな」ともらしたことでその説で間違いないという声が相次いでいました。
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