ふぐパラダイスへようこそ! ひれ酒でほどける北千住の「民芸茶屋 佐留丹」
こんにちは、年間600軒のレストランや酒場を食べ飲み歩き、グルメ情報を発信しているグルメハンターのハツです。
北千住の飲み屋横丁を歩いていると見つける、ふぐの暖簾。その先にあるのが、創業48年のふぐ酒場「民芸茶屋 佐留丹(さるたん)」です。

古民家風の落ち着いた店内で、銚子直送のショウサイフグと名物のひれ酒を味わう冬の夜は、まさに〝大人のふぐパラダイス〟です。
銚子直送のショウサイフグを一年中堪能
佐留丹では、千葉県銚子市から直送されるショウサイフグを使用。 一年を通してふぐ料理を味わえるのが嬉しいポイントです。
まずは定番の「ふぐのそぎ身」。薄く透き通った身を紅葉おろしとネギでくるりと巻き、ポン酢に少しつけて口に運ぶと、ふぐならではの淡い甘みが広がります。

こちらも人気の「ふぐの唐揚げ」。衣はサクッと香ばしく、中はふんわりジューシー。レモンをひと絞りすれば、軽やかな酸味が旨味を引き立てます。

寒い夜には「ふぐちり鍋」もおすすめ。昆布だしに溶け出したふぐの旨味が、体の芯まで温めてくれます。
ふぐ酒場の名物が〝ビーフシチュー〟というギャップ
この店が面白いのは、ふぐ料理だけじゃないところ。実は、先代店主は浅草の洋食店出身。そのため、ふぐ酒場にして〝ビーフシチュー〟が人気メニューなんです。

30年継ぎ足してきたデミグラスソースを使って牛バラ肉を4〜5時間じっくり煮込むと、スプーンを入れただけで崩れるほど柔らかく、コクと深みのある味わいのビーフシチューが完成。

文豪・永井荷風が愛したというこのシチュー、ひれ酒にも意外なほど合うんです。
煮汁まで宝物。「いかの丸煮」と「ひれ酒」で締める冬の夜
こちらも食べたい、「いかの丸煮」。20年以上継ぎ足し続けている煮汁には、イカワタの旨味がたっぷり。しっとり柔らかいイカの中に、濃厚で奥深い味が詰まっています。

そして、冬の夜に欠かせないのが「ふぐのひれ酒」。炙ったふぐの鰭に熱燗を注ぎ、火を近づけると〝ぽっ〟と青い炎が灯ります。

香ばしい香りが立ち上り、一口含むと体の芯からじんわり温まる。ひれ酒の魔力に取り憑かれた常連さんが多いのも納得です。
昭和の粋とぬくもりを感じるふぐの楽園
「民芸茶屋 佐留丹」は、派手さこそないけれど、どの料理にも手間と誠実さが滲んでいます。 48年という年月を経て、味も空気も丸く熟したような、そんな居心地のよさ。

寒い夜にふぐとひれ酒でほっとしたい。そんな気分のときは、北千住のこの〝ふぐパラダイス〟へ。ぜひ、訪れてみてください。
店舗情報
店名:民芸茶屋 佐留丹(みんげいちゃや さるたん)
住所:東京都足立区千住1-33-8
電話番号: 03-3882-7229
営業時間:月・火・水・木・金・土 17:00 – 23:00
定休日:日・祝日
https://sarutan-kitasenju.gorp.jp/
【プロフィル】Hatsumi Itou(ハツ)年間600軒飲み歩くグルメハンター/東京グルメサロン主宰
年間600軒飲み歩くグルメハンター、SNS総フォロワー23万人超。グルメコミュニティ「東京グルメサロン」主宰。〝本当に美味しい店〟だけを厳選紹介。人生のテーマ:「グルメは最高のコミュニケーション」
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