富山 「氷見 魚市場食堂」
こんにちは。
年間600軒のレストランや酒場を食べ飲み歩き、グルメ情報を発信しているグルメハンターのハツです。
富山に来るたびに悩むのが、何を最初に食べるか問題です。
氷見うどん、富山ブラック、白エビ…どれも魅力的ですが、今回は迷う必要はありませんでした。

氷見の朝は“漁港に直行”が正解
氷見と言えば、海。魚。漁港の空気。
最短距離で“海そのもの”にアクセスできる朝ごはんを求めて向かったのが「氷見 魚市場食堂」です。

氷見漁港の建物2階。観光スポットというよりは、漁師さんが働く空間の真上にあるリアルな食堂です。

朝6時半から営業し、タイミングが合えば1階でセリを見学できるという臨場感。
港の奥から響くフォークリフトの走行音、魚を扱う濡れた床の匂い。
港の気配を感じながら向かう朝ごはんは、それだけで旅の目的地になり得る存在です。
テーブルがずらっと並ぶ大食堂。窓の向こうは港
店内は広々とした4名掛けテーブルの並ぶ食堂スタイル。大きな窓から見える漁港の景色も眺めることができます。

さて、当初狙っていたのは名物・氷見寒ブリ。ですが訪問したのは秋口。寒ブリは冬の到来とともに現れる自然の贈り物なので、まだ登場前。頼んだのは「氷見浜丼(やわやわ盛)」の定食です。価格は2080円。

無料で出てくるレベルでない
無料で出てくるレベルじゃない“土鍋漁師汁”
まず着丼前に登場するのが、土鍋で提供される“漁師汁”。
湯気の奥から現れるのはごろごろ入ったつみれ。魚の脂と骨の旨味を丁寧に引き出したスープは、胃がまだ寝ている時間帯でもすっと入ってきます。

主役は氷見浜丼!
そして主役の氷見浜丼。丼ぶりの上には鯛、ヒラメ、サワラ、甘エビ、そして赤身。鰤こそないものの、脂の旬が異なる魚種を組み合わせたラインナップで、その日の氷見を表現したような盛り付けです。

炙られた白身の軽い香ばしさ、甘エビのねっとりした舌触り、赤身の鉄分を感じる深い味わい。
漁港直送の鮮度がたまりません…!

ご飯はほろりとほどける酢飯。強すぎない酢加減で刺身を包み込んで、絶妙なバランスです。

漁港の空気も味の一部
横を見ると地元の常連さんが朝から定食を頬張っています。

氷見を訪れたら、観光地巡りの前にまずここ。
食べ終わると、胃が温まっているのはもちろん、頭の中には湯気、潮の香り、フォークリフトの音、窓の外の漁船。
味覚だけじゃなく、風景ごと記憶に残る朝ごはんでした。
最後は漁師汁の底までしっかり啜って、ごちそうさまでした。
店舗情報
魚市場食堂(うおいちばしょくどう)
■住所
富山県氷見市比美町435 氷見漁港魚市場2階
■営業時間
平日・祝日 午前6時30分から午後3時00分
土日 午前6時30分から午後3時30分
■電話
0766-72-2018
■店舗URL
https://tabelog.com/toyama/A1604/A160402/16008630/ (不定期連載)
【プロフィル】Hatsumi Itou(ハツ)年間600軒飲み歩くグルメハンター/東京グルメサロン主宰
年間600軒飲み歩くグルメハンター、SNS総フォロワー23万人超。グルメコミュニティ「東京グルメサロン」主宰。〝本当に美味しい店〟だけを厳選紹介。人生のテーマ:「グルメは最高のコミュニケーション」
X:https://x.com/hatsu823
インスタグラム:https://www.instagram.com/hatsumiitou/
TikTok:https://www.tiktok.com/@hatsumiito?lang=ja-JP
過去記事はこちら
(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)(12)(13)(14)(15)(16)(17)(18)(19)(20)(21)(22)(23)












