女優の高石あかりさん(22)がヒロイン松野トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜前8・0)の第23回が29日放送され、英語教師の錦織友一(吉沢亮さん)と島根県知事の江藤安宗(佐野史郎さん)が交わした不穏な会話が謎を呼び、視聴者をざわつかせました。
錦織に自身の「プラン」を伝えた江藤
江藤はヘブンの通訳に抜擢した錦織を呼び出し、自身の「プラン」を伝えました。
島根を一流の県にしたい江藤は、そのために若者の英語教育と異人の存在が不可欠と考えており、帝大教授の推薦を受けたヘブンを招へい。江藤は「ミスターヘブンは島根の命運を握っちょる。その彼が島根に根付くかどうかは、錦織くん、キミにかかっちょるけんね」とプレッシャーをかけました。そして「頼むよ、危ない橋を渡ってまで、私は君をこの島根に呼び戻し…」と言いかけたところで、錦織は食い気味に「承知しております」と返しました。
「大盤石」の異名を持つ錦織
松江随一の秀才で「大盤石」の異名を持つ錦織は、家が貧しく、また体も弱かったため、中学を中退し、無資格で教師をしていました。
中学校教師の資格を取るために上京し、そこで前夫の銀二郎(寛一郎さん)を追って東京にやってきたトキと出会いました。銀二郎によると、教師資格の検定試験で全科目合格すると、ゆくゆく帝大卒業の資格も得られ、校長にもなれるということでした。
そんな錦織とトキは第21回(27日放送)で4年ぶりに再会。ヘブンを出迎えるため、船着き場に来ていた錦織はトキのことを「銀二郎の妻」として覚えていました。再会に感動したトキは「試験の方は…?」と尋ねます。錦織は「試験?」と言った後、「よう覚えちょるなぁ…」と困惑しながら「まあ一応は…」と返し、少し気まずそうな素振りを見せました。
ヘブンは松江の幻想的な朝の景色に感動
一方、江藤に英語教師として招聘されたレフカダ・ヘブン(トミー・バストウさん)は、この日の放送で、松江にやって来てから一夜が明けたシーンが描かれました。
松江で迎える幻想的な朝の景色に感動を覚えたヘブンは、恋人のイライザ・ベルズランド(シャーロット・ケイト・フォックスさん)への手紙を書いた後、初めての和食を口にしました。そんなヘブンはまずたくさんの生卵を「一気飲み」。そのシーンがボクシングを題材にした映画「ロッキー」の主人公、ロッキー・バルボア(シルべスター・スタローンさん)のようだとSNSで話題になりました。
SNS上の反応
ばけばけ第23話の放送に対し、SNS上ではコメントが相次ぎました。
emogram編集部では、今回の放送回に寄せられたSNS上のコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは以下のように分類されました。

主な「喜び・感動」の声(45%)
「今朝のばけばけの冒頭の映像の素晴らしさで『知らない土地に行きてええええええ』になってる」
「松江の朝。ヘブンさんにとって衝撃的な感動でした。小泉八雲は、松江で迎えた朝の情景を非常に詳細に書き残しました」
「朝ドラ随一の美しい映像だった…ちょっと泣いちゃったよ」
「ヘブンさんが松江の朝の美しさに心を奪われていましたが、確かに松江という街は、本当に美しい」
「今朝のばけばけ、早朝の外の色合いや光がとても美しかった。同じ温度の空気までを吸えそうな感じだった」
主な「興味・好奇心」の声(30%)
「しかし写真のイライザさんに語りかけるヘブンさんの口調が過去形なこととか、錦織さんと話す江藤県知事の『危ない橋を〜』のあたりで謎が深まる…今後の伏線とかかな…」
「江藤県知事、錦織さんのことを『危ない橋を渡って呼び戻した』って言ってたけど、一体どうやって呼び戻したんやろ…」
「錦織さん優しいというか何に怯えてるのか…」
「危ない橋を渡って錦織先生を連れてきたってことは、錦織先生は試験に受かっていないか、又は裏から手を回して無理やり試験に合格させたかのどちらかだな🤔」
主な「称賛」の声(15%)
「髙石あかりという人は、本当に間の取り方が上手い。今日の『二十銭もしないでしょ』のところか、素晴らしかった。彼女のおかげでドラマの面白さがぐっと引き立っている」
「しかし生瀬勝久さんと池谷のぶえさん夫婦の安定感よ。今日はそこに岡部たかしさんも加わって嬉しいなー」
「松江で迎えた最初の朝、隻眼のヘブン先生が耳を澄ませるシーンに心を打たれた」
「行間を読むつくりのばけばけ」
主な「懐古・郷愁」の声(5%)
「『陰翳礼讃』 国語の教科書に載ってて好きだったなぁ という記憶が蘇ってきた今朝」
「松江の朝の様子がやはり現代の日本ではもう見られない光景なので、それはそれで新鮮だ」
主な「疑問・謎」の声(5%)
「今朝の #ばけばけ の冒頭の物売りのよびかけの『もや』とは何ぞや?」
「松江には来てみたかったし興味津々だけど教師はしたくないのか?」
まとめ
今回の分析では、第23回の放送で映し出された松江の朝の美しい映像表現や音の演出に感動し、ヘブンの視点から見た明治時代の日本の魅力に心を奪われていました。また、登場人物の関係性や謎、特に錦織の過去に関する伏線に注目する声が多くあります。トキの演技や父親との関係、ヘブンとの不思議な繋がりについても言及されています。全体的に映像美や演出、ストーリーの奥深さを評価するコメントが多く、日本の伝統文化や歴史への関心を喚起するドラマだという感想も寄せられていました。
ライターコメント
第23話の放送では、幻想的な映像美とともに、何かを隠していそうな錦織に対するコメントも殺到。SNS上では「県知事が錦織を松江に呼び寄せるのは『危ない橋』?」「錦織さん何かあるんだな…危ない橋とは」「錦織さんの何が危ない橋なのか気になる」「なにか問題があっていまの境遇にあるんだろうな」など背景を探るコメントが多数寄せられていました。
>【第22話】NHK朝ドラ「ばけばけ」勘右衛門の「ペリー!覚悟ぉ!」に視聴者「大爆笑」
>【第21話】NHK朝ドラ「ばけばけ」ヘブンが松江上陸にSNS「新章開始のワクワク感が詰まっていた」
>【第20話】NHK朝ドラ「ばけばけ」寛一郎演じる銀二郎とトキの惜別に視聴者涙「実に切なかった」
(1話)(2話)(3話)(4話)(5話)(6話)(7話)(8話)(9話)(10話)(11話)(12話)(13話)(14話)(15話)(16話)(17話)(18話)(19話)












