女優の高石あかりさん(22)がヒロイン松野トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜前8・0)の第24話が30日放送され、英語教師の錦織友一(吉沢亮さん)の口からトキの前夫、銀二郎(寛一郎さん)の「その後」が明かされ、「達者にしている」という説明に多くの視聴者が安堵しました。また錦織と外国人教師、レフカダ・ヘブン(トミー・バストウさん)の「下ネタすれ違い劇」に朝から視聴者が大笑いし、Xで「錦織さん」「ヘブン先生」がトレンド入りしました。
ヘブンの松江生活がスタート
明治23(1890)年8月、のちにトキの夫となるヘブンが英語教師として来日し、松江での生活を始めました。ヘブンの通訳を務める錦織は、授業についての打ち合わせをしたかったのですが、なぜかヘブンは錦織の姿を見ると逃げ出し、錦織はトキと一緒に探すことになりました。困っている錦織を見かけたトキは、ヘブン探しに協力することになりました。
銀二郎の近況を尋ねるトキ
そこでトキが銀二郎の近況について尋ねました。
4年前、働けど働けど抜け出せない松野家での借金地獄に苦しんだ銀二郎はある日、置手紙を残して出奔。上京し、人力車の車夫をしていました。銀二郎は東京・本郷で同じ松江出身の錦織、帝大生の若宮(田中亨さん)と根岸(北野秀気さん)と出会い、4人で共同生活。そこで夫を連れ戻すために初めて上京したトキと再会しました。
銀二郎はトキと2人で東京で暮らすことを願いましたが、トキは家族を捨てられず、松江に戻ることを決意。現在も貧しい生活から抜け出せず、毎日しじみを売り歩きながら生計を立てています。
「ひとつ、聞いてもええでしょうか?」
トキは「ひとつ、聞いてもええでしょうか? 銀二郎さんのことなんですが…」と切り出し、「あの人、今、どげんしちょるんでしょうか?」と尋ねました。
錦織は「ああ…いつか聞かれるのではと思っていたんだが」とし「というか、(自分も)ほとんど知らんのだ」と返します。しかし、若宮、根岸とはまだつながっているようで、2人の手紙によると、銀二郎は「達者にしている」ということで、「それは間違いない」と強調しました。
「そげですか…」とつぶやくトキに錦織は「申し訳ない。あまり役に立てずに」と謝罪。トキは「いえ、達者だとわかっただけでも」と感謝しました。
遊女と親しそうに話すヘブン
一方、トキと錦織は、遊郭で、遊女のなみ(さとうほなみさん)と親しそうに話すヘブンを目撃します。
「潔癖症」の錦織はこの日も遊郭に入ることができず、トキだけが中へ。錦織は外から、「ヘブン先生、あなたは松江の、島根の宝になる人、この県の未来はあなたにかかっています!」と声をかけますが、ヘブンは「ノープロブレム」と答えるのみでした。
「ゴカイ! ファイブ!?」
錦織はさすがにイラつき「何がノープロブレムなんですか!」と語気を強め、英語で「〝英雄色を好む〟とでも言いたいんですか!」と伝えました。
ヘブンは困惑しながら辞書を引き、「…ゴカイ」とポツリ。「ゴカイ! ファイブ(5回も)!?」と驚く錦織に「ノーノ―ノー! ゴカイ、ゴカイ」と訴えました。遊郭で「ゴカイ」というワードを聞いた錦織は「ファイブ!?(5回も)」とドン引き。2人の会話から内容を理解したトキがすかさず「『誤解』されてるって言っちょるんだないですか?」とフォローしました。
「何が誤解なんですか?」
それでも錦織は「何が誤解なんですか?」と理解できません。ヘブンはなみを見て「イッショニ…イタダケ。ナニモ、シテナイ」と弁解。ヘブンは障子や生け花、芸者の着物などに興味を示し、女中の手すら握っていませんでした。ヘブンは「スバラシ。テンゴク」と遊郭に感動。やっと錦織は「まあ、それを信じるとして」と状況を受け入れました。
SNS上の反応
ばけばけ第24話の放送に対し、SNS上ではコメントが相次いでいます。
emogram編集部では、今回の放送回に寄せられたSNS上のコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは以下のように分類されました。

主な「ポジティブな評価」の声(65%)
「ヘブンの常識の方が、本当は正しい(現代的には正しい)のだが、当時の日の本の常識とは違うんだよな」
「日本の古き良き朝の情景の描写。とても素晴らしかったな。現代日本人の心も打つ。この頃の日本が1番美しくて素晴らしかったんじゃないかと思う」
「俳優の皆さん素晴らしいのだけど、とにかく吉沢亮さんのコメディアンぶりが素晴らしい!イケメンに反して間の取り方とか最高に面白い😆」
「朝ドラ『ばけばけ』、本当に面白くて毎日楽しみにしてます!🥰 登場人物みんな愛おしいし、これからの展開が気になりすぎてドキドキ」
「外人でてきて途端に超面白くなったな…ばけばけ笑」
主な「キャラクター考察」の声(20%)
「ヘブンが風呂から『地獄、地獄』と飛び出してきた。ハーンは毎日入浴していたが、当時の風呂は『鉄砲風呂』で、入浴後はかならず冷水浴をしていたという」
「ヘブン先生思ったよりおてんば☺️」
「錦織さんの聡明さと思慮深さをもってしても猫のように逃げ回るヘブン🐈️」
主な「ストーリー展開への関心」の声(10%)
「銀次郎さんのこと錦織さんに聞かないのかな、、と思ってたら今日聞いてた 隙のない脚本」
「錦織はよく知らないって言ってたけど、多分、銀二郎さんは東京で所帯持って子どもも何人かいる、働き者で家族に優しいパパさんになってるんじゃないかな」
「錦織さんに気を遣って天国町を一緒に歩いたり遊郭が見えないように右側になってあげたりするおトキちゃんの優しさが光っていたな」
「今度は逆方向に、銀二郎におトキが達者で暮らしていることがいつか伝わってふっと微笑んで安堵する銀二郎まで見えた気がした」
主な「制作背景・歴史的考察」の声(10%)
「松野家のモデルとなった稲垣家の家禄は100石。セツの祖父万右衛門は、隠岐での防備や京都の警衛などに従事していました」
「ヘブンが引いてる英和辞典ってどれだろ?」
「英和対訳袖珍辞書かな?」
まとめ
今回の分析では、ばけばけ第24話の放送に対して、多くの視聴者が作品の演出やヘブンの人物描写を高く評価しています。とりわけ吉沢さん演じる錦織とヘブンとの掛け合いや言葉の壁から生じるコミカルな表現が人気となっています。また、ヘブンの左目の失明エピソードが丁寧に描かれていることへの好反応や、主要キャラクターの人間関係の機微が感じられる脚本への評価も目立ちます。
ライターコメント
今回の放送で、銀二郎が無事だったということが判明したことに、SNS上では「元気で良かった…ホッ」「達者なら良かった」などのコメントが相次ぎました。一方、錦織とヘブンの漫才のような会話劇に対しても「五回もしたんですか? ワロタw」「五回が誤解を呼ぶ展開w」など、そのコントのようなすれ違いのやりとりに爆笑したという投稿が相次いで寄せられていました。
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