富山・氷見漁港で港とれたて朝ごはんを風景ごと堪能 【連載】年間600軒飲み歩くハツ「一度は訪れたい名店」(24)

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富山 「氷見 魚市場食堂」

こんにちは。

年間600軒のレストランや酒場を食べ飲み歩き、グルメ情報を発信しているグルメハンターのハツです。

富山に来るたびに悩むのが、何を最初に食べるか問題です。

氷見うどん、富山ブラック、白エビ…どれも魅力的ですが、今回は迷う必要はありませんでした。

氷見の朝は“漁港に直行”が正解

氷見と言えば、海。魚。漁港の空気。

最短距離で“海そのもの”にアクセスできる朝ごはんを求めて向かったのが「氷見 魚市場食堂」です。

氷見漁港の建物2階。観光スポットというよりは、漁師さんが働く空間の真上にあるリアルな食堂です。

朝6時半から営業し、タイミングが合えば1階でセリを見学できるという臨場感。

港の奥から響くフォークリフトの走行音、魚を扱う濡れた床の匂い。

港の気配を感じながら向かう朝ごはんは、それだけで旅の目的地になり得る存在です。

テーブルがずらっと並ぶ大食堂。窓の向こうは港

店内は広々とした4名掛けテーブルの並ぶ食堂スタイル。大きな窓から見える漁港の景色も眺めることができます。

さて、当初狙っていたのは名物・氷見寒ブリ。ですが訪問したのは秋口。寒ブリは冬の到来とともに現れる自然の贈り物なので、まだ登場前。頼んだのは「氷見浜丼(やわやわ盛)」の定食です。価格は2080円。

無料で出てくるレベルでない

無料で出てくるレベルじゃない“土鍋漁師汁”

まず着丼前に登場するのが、土鍋で提供される“漁師汁”。

湯気の奥から現れるのはごろごろ入ったつみれ。魚の脂と骨の旨味を丁寧に引き出したスープは、胃がまだ寝ている時間帯でもすっと入ってきます。

主役は氷見浜丼!

そして主役の氷見浜丼。丼ぶりの上には鯛、ヒラメ、サワラ、甘エビ、そして赤身。鰤こそないものの、脂の旬が異なる魚種を組み合わせたラインナップで、その日の氷見を表現したような盛り付けです。

炙られた白身の軽い香ばしさ、甘エビのねっとりした舌触り、赤身の鉄分を感じる深い味わい。

漁港直送の鮮度がたまりません…!

ご飯はほろりとほどける酢飯。強すぎない酢加減で刺身を包み込んで、絶妙なバランスです。

漁港の空気も味の一部

横を見ると地元の常連さんが朝から定食を頬張っています。

氷見を訪れたら、観光地巡りの前にまずここ。

食べ終わると、胃が温まっているのはもちろん、頭の中には湯気、潮の香り、フォークリフトの音、窓の外の漁船。

味覚だけじゃなく、風景ごと記憶に残る朝ごはんでした。

最後は漁師汁の底までしっかり啜って、ごちそうさまでした。

店舗情報

魚市場食堂(うおいちばしょくどう)

■住所
富山県氷見市比美町435 氷見漁港魚市場2階

■営業時間
平日・祝日 午前6時30分から午後3時00分
土日    午前6時30分から午後3時30分

■電話
0766-72-2018

■店舗URL
https://tabelog.com/toyama/A1604/A160402/16008630/        (不定期連載)

【プロフィル】Hatsumi Itou(ハツ)年間600軒飲み歩くグルメハンター/東京グルメサロン主宰

年間600軒飲み歩くグルメハンター、SNS総フォロワー23万人超。グルメコミュニティ「東京グルメサロン」主宰。〝本当に美味しい店〟だけを厳選紹介。人生のテーマ:「グルメは最高のコミュニケーション」

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