女優の高石あかりさん(22)がヒロイン松野トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜前8・0)の第27話が4日放送され、遊女のなみ(さとうほなみさん)に対して視聴者から大きな反響が集まりました。また、松野家を覗く錦織友一(吉沢亮さん)の姿も話題になりました。
ヘブンが花田とケンカに
英語教師として来日した新聞記者のレフカダ・ヘブン(トミー・バストウさん)が宿泊先の花田旅館の主人、花田平太(生瀬勝久さん)とケンカになりました。
旅館にいづらくなり、ここを出て家を借りることに決めました。ヘブンを大事にする島根県知事の江藤安宗(佐野史郎さん)は、通訳を務める錦織にヘブンの世話をする女中を探すよう指示します。そして家事だけでなく、夜の相手もできる女中がいいという意味で、「どっちもできる女中」という表現を使いました。潔癖症の錦織は、含みを持たせたこの言葉に困惑します。
なみがいち早く立候補
当時、異人の女中はラシャメン(異人の妾)と呼ばれ蔑まれていたが、この話を知ったなみがいち早く立候補します。なみはずっと遊郭を出たいと考えていたからです。
ヘブンは錦織となみから話を聞きました。なみは料理や洗濯、掃除などもできるとアピールし、自分で作ったという弁当をヘブンに食べさせます。彼女は農家の娘でずっと家事をしてきたということでした。
錦織が松野家を訪問
しかし、この日のラストシーンで錦織が夕食中の松野家を訪問。言いにくそうにしながら、トキにヘブンの女中になってほしいと頼みました。その前段、錦織は様子をうかがうため、壁に空いた穴から中を覗き込んでいました。視線に気付いたトキが外に出ると、そこには錦織がいました。最近、「何者」かが松野家を覗いているという目撃談があり、トキはそれが錦織かと尋ねたが、彼は今日初めてここに来たと答えました。
その「何者」が松野家を覗くシーンが第26回(3日放送)であり、その人物が視聴者の間で松野家の遠戚である雨清水の三男、三之丞(板垣李光人)ではないかとSNSで話題になっていました。
SNS上の感情
ばけばけ第27話の放送に対し、SNS上では多くのコメントが寄せられています。
emogram編集部では、今回の放送回に寄せられたSNS上のコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは以下のように分類されました。

主な「ストーリー展開への興味・期待」の声(31%)
「錦織さん、ナミの生い立ちと家事能力に感銘受けて自分で身請けしたくなったという展開だったら熱いけど」
「次回でトキさんとヘブンさんが本格的に関わりを持つようになるわけだけど、どう描かれるかしら…?」
「ばけばけになってから15分が本当にあっという間に過ぎる」
主な「共感・感動」の声(28%)
「おトキは松野家への借金の取り立てが厳しくなりますます経済的に困窮してきたにも関わらず、ナミさんほど悲愴感がない」
「おなみさんが覚悟してた石投げられたり罵られたりっていうのは、この先ヘブンさんと結婚するおトキちゃんも通る道なんだろうと思うと背筋が冷えた」
「なみさんに感情移入しすぎてなんでなみさんじゃ駄目だったん~!?になってる」
「辛い気持ちを押し込めて流す涙も無くなった、みたいななみさんが切なくて。なみさん、どうかどうか幸せになって欲しいと願うばかりだよ」
「華やかだし明るく振る舞ってるように見えるけど、本当は切実に早く苦界から抜け出したいと思ってる。今以上にひどい差別を受けることも覚悟のうえで。切ないよ」
主な「考察・分析」の声(22%)
「司之介が『どんなに貧乏してもしじみ汁だけは家族に食べさせる』って心に決めたのに取り立てがキツくなってその決意が崩れてきたのゆるくないねぇ」
「ヘブン先生に振り回される錦織さん…お疲れ様です🍵 女中の扱い(というか求められるもの)何かやだな…。時代的な理由もあるんだろうけど」
「錦織氏は、そもそも女性の知り合いも多くなさそうだし、状況的に未婚の娘には無理だしで、トキちゃんぐらいしか頼めなかったか」
主な「不安・心配」の声(11%)
「なみがラシャメンになるということの大変さをトキに話す。人間と思えぬ反応をされ、石を投げられる」
「ラシャメンになるって辛いんだろうなぁ。それも家族を支えるためなの⁇」
「おなみさんを通じて語られる、らしゃめん(異人の妾)に対する偏見や酷い扱いを聴いて、他人事なおトキに対し、おトキの未来を想像して暗澹たる気分になってしまううちら…」
主な「笑い・ユーモア」の声(8%)
「泥棒の方が家より裕福、で、朝から大爆笑してしまった」
「泥棒の方が裕福じゃろは草」
まとめ
今回の分析では、ばけばけ第27話の放送に対し、主人公トキと遊女なみさんの対照的な境遇、ヘブン先生と錦織先生の関係、登場人物の性格描写などについて、多くの視聴者が反応していました。とりわけ、ヘブン先生の女中として採用されることになったトキの今後の展開に対する期待や、なみに対する同情の声が目立ちました。
ライターコメント
この日の放送では、江藤の「どっちもできる女中」発言を受け、SNSでは「ゲスいけども、きっとこれが当時の常識だったんだろうなぁ」「まあ、当時の感覚ならそんなものか…」などの声のほか、「『どっちもできる女中』。すごい。当時の外国人の女中事情を朝ドラサイズに落とし込んでオブラートにくるみ、なおかつ絶妙に余すところなく描いている」という感想も見られました。
一方、第26回の放送で、「何者」が松野家を覗くシーンがあり、その人物が視聴者の間で松野家の遠戚である雨清水の三男、三之丞(板垣李光人さん)ではないかとSNSで話題になっていただけに、この日のSNSには「三之丞かと思ったら錦織さんだったw」「三之丞かとおもったら錦織かい!」「みんなが三之丞さんかと思ったと言ってる。実は錦織さんw」などのコメントが続々と寄せられていました。。
>【第26話】NHK朝ドラ「ばけばけ」吉沢亮演じる錦織の強まる経歴詐称疑惑に「どんな秘密が…?」
>【第25話】NHK朝ドラ「ばけばけ」ヘブン先生の素性判明に「なんでここで教師をやる話を承諾したんだろう?」
>【第24話】NHK朝ドラ「ばけばけ」錦織&ヘブンの〝下ネタ誤解劇〟がトレンド入り、視聴者「朝から声出して笑った」
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