【山口・下関】「割烹旅館 寿美礼」
こんにちは、年間600軒のレストランや酒場を食べ飲み歩き、グルメ情報を発信しているグルメハンターのハツです。
下関駅から車で少し走ると現れる、趣のある建物。
入り口から漂う老舗感。

背筋が少し伸びるような、でもどこか懐かしいような空気に包まれています。
割烹旅館というだけあって、おもてなしの心を感じる玄関をくぐり、案内されたのは素敵な個室。

和の情緒あふれる落ち着いた空間で、周りを気にせずゆっくり食事を楽しめるのが嬉しいポイントです。
まずは「ヒレ酒」で乾杯!香ばしさがたまらない
席に着いてまず注文したのは、やっぱりこれ。「ヒレ酒(骨酒)」です。

蓋を開けた瞬間に広がる、炙ったヒレの香ばしい香り…!熱々の日本酒にふくの旨みがじわ〜っと溶け出して、琥珀色に輝いています。
ひと口含むと、濃厚なコクと香りが鼻に抜けて、もうこれだけで幸せ気分。身体の芯から温まります。
美しすぎる「ふく刺し」と、名脇役「安岡ねぎ」の共演
コースの幕開けは、透き通る煮こごりと、ピリ辛でお酒が進むふくチャンジャから。
そして、いよいよ主役の登場。「ふく刺し(テッサ)」です!

今回のお手軽コース、なんと一人前で約25枚ものふく刺しが並びます。大皿に美しく咲いた菊の花のような盛り付けは、まさに芸術品。
注目は薬味のねぎ。ここでは地元下関の特産「安岡ねぎ」を使用。安岡ねぎは、極細で香りが高く、辛味が上品なのが特徴なんですよ。
少しとろみのあるポン酢が、淡白なふくの身とシャキシャキの安岡ねぎにしっかりと絡みます。酸味のカドが立たず、まろやかで奥深い味わい。このポン酢が、ふく本来の甘みを最大限に引き立ててくれるんです。
揚げ・焼き・鍋!ふくの七変化を楽しむ
お刺身で感動している間にも、次々と美味しい料理が運ばれてきます。
まずは「ふく焼売」。蒸し立てホカホカ、ふわっふわの食感の中に、ふくの上品な旨みがギュッと詰まっています。

続いて「ふく唐揚げ」。衣はサクサク、中の身はプリップリでジューシー。手で持って豪快にかぶりつくのが正解。脂っこさが全くなく、いくらでも食べられそう。

そして今回は追加で「ふぐ白子焼き」をオーダー。表面はこんがり香ばしく、箸を入れると中はトロトロ。口の中でクリーミーに広がる濃厚な味わいは、ヒレ酒とのマリアージュが最高です。
〆まで完璧な「ふくちり鍋」と「雑炊」
コースの後半は、温かい「ふくちり鍋」。

野菜の甘みとふくのアラから出る出汁が合わさって、スープがとにかく美味しい!
身はホロホロと柔らかく、野菜と一緒にハフハフ言いながら食べる至福の時間。
そして、その旨みがすべて溶け出したスープで作る「ふく雑炊」。

お米一粒一粒が出汁を吸って、黄金色に輝いています。
添えられた「床漬け」の程よい酸味と塩気が、優しい雑炊の味を引き締めてくれます。
日本人でよかった…としみじみ感じる瞬間です。
下関で「本物」に出会う旅
「割烹旅館 寿美礼」では、単なる食事ではなく、下関の食文化そのものを体験するような素晴らしい時間でした。
主役のふぐはもちろん、それを支える安岡ねぎや、コラーゲン入りの特製ポン酢。一つ一つの要素が組み合わさって、ここでしか味わえない感動を生み出していました。
美味しい「ふく」を食べて、お腹も心も福で満たされて大満足。
下関へ行かれる際は、ぜひ予約して訪れてみてくださいね!
店舗情報
割烹旅館 寿美礼
■住所:
山口県下関市竹崎町3-13-23
■ 営業時間:
夜の部 17:30 18:00 18:30 19:00スタート
最終の食事スタートは19:00(それ以降はお料理の内容等でお受けできない場合あり)
※2名様以上完全予約制
当日のご予約は仕入れの都合上、お受けできません
■ 定休日:
不定休 年末・年始、ゴールデンウィーク、お盆期間は昼食のご予約はお受けできませんが夕食は可能でです
■店舗URL:https://sumire-ryokan.com/
(不定期連載)
【プロフィル】Hatsumi Itou(ハツ)年間600軒飲み歩くグルメハンター/東京グルメサロン主宰
年間600軒飲み歩くグルメハンター、SNS総フォロワー23万人超。グルメコミュニティ「東京グルメサロン」主宰。〝本当に美味しい店〟だけを厳選紹介。人生のテーマ:「グルメは最高のコミュニケーション」
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