女優の高石あかりさん(22)がヒロイン松野トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜前8・0)の第28話が5日放送され、物乞いになった雨清水家タエ(北川景子さん)の姿に視聴者の間で衝撃が走り、Xでは「タエさん」がトレンド入り。また、SNS上では、連想してタエの息子、三之丞(板垣李光人さん)の行方に関する投稿も多く見られました。
困難極める女中探し
英語教師として来日したレフカダ・ヘブン(トミー・バストウさん)が宿泊先の花田旅館を出ることに決めましたが、家探しを進める中で、身の回りの世話をする女中探しが困難を極めました。
ヘブンの通訳を務める錦織友一(吉沢亮さん)は、島根県知事の江藤安宗(佐野史郎さん)からプレッシャーをかけられ、また、ヘブンが「士族の娘」を希望することから、トキに女中になってほしいと頼みますが、トキはその依頼をキッパリと断りました。
当時、異人の女中はラシャメン(異人の妾)と呼ばれ蔑まれていました。
ボロボロの着物姿のタエ
イライラが収まらないトキに幼なじみの野津サワ(円井わんさん)も共感。そんなある日、街中を歩いていたトキは、松野家の遠戚で、名家として知られた雨清水家のタエが、ボロボロの着物姿で地べたに座っているところを目撃してしまいます。
タエは物乞いになっており、通りすがりの男が器に金を入れますが、生粋のお姫さま育ちのタエは、施しを受けても頭を下げることができず、その態度に男が激怒。器から金を奪い取って頬を殴りましたが、タエは何も言い返すことができませんでした。その衝撃の光景を目撃したトキは言葉を失いました。
タエは何不自由なく育った「お姫様」
タエは、松江でも随一の名家に生まれ、大勢の女中たちに囲まれながら何不自由なく育った「お姫さま」です。凛とした気品と厳しさを兼ね備え、トキに礼儀作法やお茶など武家の娘としての教養を厳しく教えてきました。
実はトキの産みの親であり、トキは産まれてすぐに子供がいなかった松野家の養子になっていました。
武士の時代が終わり、夫の傳(堤真一さん)は機織り工場を開きましたが、不況によって家督を継いだ長男が出奔。傳が金策に走るがうまくいかず、そのまま病に倒れこの世を去りました。タエは武具などをすべて処分し、第19回(10月23日放送)で「松江を去ることにしました」と宣言、その後の消息は不明でした。
SNS上の感情
衝撃の展開となった「ばけばけ」第28話の放送に対し、SNS上では多くのコメントが寄せられています。
emogram編集部では、今回の放送回に寄せられたSNS上のコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは以下のように分類されました。

主な「ショック・衝撃」の声(35%)
「タエ様が物乞い…。荒れるおナミさん…。一月二人で頑張った内職が50銭。キツいな…」
「今朝のばけばけ衝撃的だった」
「史実として知ってたけど 北川景子に何させるのよ‼️ と思ったw」
「最後のおタエ様の姿で全て吹っ飛んでしまった。松江を離れるって言ってたのに生計を立てる術が見つからなかったのか」
主な「共感・感動」の声(25%)
「とんでもなく心臓が痛い…おトキ様…😭改めて、あかりちゃんがヒロインで良かった😭」
「貧しくてもおサワとわちゃわちゃ楽しんで生きているおトキが実母の零落した姿を目の当たりにしちゃう対比。。」
「おタエ様のご実家は今で言えば太かったはずだが実家に頼れなくなり、三之丞も稼ぐ能力がないので、物乞いをせざるを得なくなったのか」
主な「考察・分析」の声(20%)
「江戸から明治になり士族にとって、理屈では理解しがたい変化の中で、タエさんのように思考自体が世間と掛け離れてしまってるが故に、うまく動けず苦しい生き方を余儀なくされる人も多かったんだろうな」
「物乞いになっても頭も下げられない、プライド高い良く言えば誇り高いって事だけどね。勘右衛門ジイさんの武士が捨てられない事と同じ」
「おタエ様の毅然とした表情が完全に最期の方のマリーアントワネットのそれだった」
主な「不安・心配」の声(15%)
「トキちゃんとサワちゃん、そのうちギクシャクしてしまいそう。ずっと仲良しでいてー」
「ヘブン先生、授業中に自分の不満を生徒達に垂れ流すのタチ悪いな」
「ヘブン先生なんかもうやりたい放題すぎてだんだん嫌いになってきてる😇」
主な「ユーモア・楽しさ」の声(5%)
「ヘブン先生の嫌な面が見えてきたけれど、なにかの勘違いや行き違いではと思いたい」
「だらくそ! だらずの最上級。 久しぶりに聞いた」
「ヘブン先生の生きた英語講座、イッテQの日本語学校を思い出した」
まとめ
今回の分析では、ばけばけ第28話の放送に対し、かつて気高かったタエが物乞いになった姿に関して衝撃を受けたというコメントが数多く寄せられました。また、視聴者は、トキがヘブンの女中を断った後に、実母の悲惨な状況を目の当たりにしたことで、決断を迫られるという展開に心を痛めています。そのほか、時代背景における女性の苦しい立場、選択肢の少なさに関する考察も多く見られました。
ライターコメント
タエが物乞いになっていたという衝撃の展開に対し、SNS上では「そ、そんな…」「この展開は無理…」「おタエさまの姿が衝撃的で言葉が出ない」「おタエさま…。想像を超える再登場」「うわわわわ…どゆことタエさん!」などのコメントが殺到していました。一方、タエの息子である三之丞がどうなったのかということについても視聴者の関心が向けられており、SNSでは「で、三之丞は今、何やってんの?」「三之丞はどこにいるんだ?」などのコメントが相次いでいました。
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