女優の高石あかりさん(22)がヒロイン松野トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜前8・0)の第29話が6日放送され、雨清水タエ(北川景子さん)と雨清水家の三男でタエの息子である三之丞(板垣李光人さん)の姿に視聴者が大きな衝撃を受け、Xでは「雨清水家」「三之丞ちゃん」「三之丞くん」というワードがトレンド入りしました。
第28話(5日放送)では、トキが街中で物乞いをしているタエの姿を目撃しました。雨清水家は松江随一の名家で、タエはトキの生みの親です。その衝撃の光景に、トキは声をかけることができず、そのまま逃げ帰りました。
司之介が働く牛乳屋に三之丞来訪
第29話の放送では、トキの父、司之介(岡部たかしさん)が働く牛乳屋に三之丞がやってきて、「自分には社長になるのにふさわしい格がある」と言い張り、社長にしてほしいと直訴しました。
この発言に牛乳屋の社長は「帰れ!」と激怒。追い返される三之丞は何度も「お願いします!」とすがりますが、その言葉は届きませんでした。
手を差し伸べるヘブン
三之丞は別の店にも足を運び、同じように「自分を社長にしろ」と直談判。当然、どこに行っても相手にされず、三之丞は地面に叩きつけられてしまいます。騒然となる街中で、周囲が見て見ぬふりをする中、ただ一人手を差し伸べたのが、レフカダ・ヘブン(トミー・バストウさん)でした。「ドウゾ」と言いましたが、三之丞は、人の手など借りぬと言わんばかりに「結構」と言い残して去っていきました。

主な「共感・感情移入」の声(35%)
「社長にしてくれという三之丞の桁外れな世知らず振りも、本人は大真面目なんだな。泣けてくる」
「松野家も辛いけど、初めの方から辛かったから貧乏の経験値が違う」
「このドラマ貧乏の描写がなかなか容赦ない」
主な「物語への興味・考察」の声(30%)
「このものすごい朝ドラには全て『理由』がある それも、取って付けたご都合ではなく ちゃんと筋道通った『理由』が」
「じっくり物語が進んでるからばけばけは面白いんよ」
「いろんなジゴクを目にする週なのか、今週は」
主な「驚き・衝撃」の声(20%)
「三之丞『私を社長にして下さい!』は予想外だった」
「かつての社長が働かせてくれというのかと思いきや社長にしてくれとは図々しい」
「三之丞の世間知らず感がつらい」
主な「時代背景への理解」の声(10%)
「『家の格』と『プライド』の呪縛がまだ続いている」
「タエさま的には『物乞いをしている』のではなく『わたくしが困っているのを下々のそなたたちが助けるのは当然であろう』、なので頭も下げない」
「昔の怪談には『破れ寺』とか『朽ちたお屋敷』とかがよく出てた」
主な「キャスト・演技への評価」の声(5%)
「高石あかり…表情豊かで本当に可愛い…!」
「髙石あかりちゃんのコメディ演技がおもろかわいい」
「北川景子前世ほんとにそういう運命辿ったんじゃないの…て思うくらいリアルな描写」
まとめ
今回の分析では、第29話の放送に対し、物乞いをするタエと、現実が理解できず「社長にしてくれ」と懇願する三之丞の姿に、同情の声が寄せられる一方、その姿に戸惑い、厳しい反応を示したコメントも多く見られました。明治時代の身分制度の崩壊と、それに適応できない武士階級の悲哀を描いたばけばけの深みに多くの視聴者が引き込まれている様子がうかがえます。
ライターコメント
第29話の放送に対し、物乞いになっても消えないタエの「美しさ」に感嘆する視聴者が多く、SNSでは「没落してもお姫さまの気高さは変わらないな」「こんなに落ちぶれてもタエさまも人相はまだ変わってないし、着る物は汚れてても気品がある」「物乞いに堕ちてさえものすごい気品と美しさ」などの声が相次いで寄せられていました。一方、現実が理解できず「社長にしてくれ」と懇願するというありえない言動で世間から冷たい目を向けられる三之丞に対し「いやー、これは…。しんどいなあ」「あー。落ちるとこまで落ちましたねぇ」「衝撃だった」「三之丞くんがヤバい奴だと分かった今日の回。これは…今後が怖いわぁ」などの声が寄せられていました。












