【魔法の逸品】概念が覆る「生ハムの劇場」 【連載】年間600軒飲み歩くハツ「一度は訪れたい名店」(37)

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東京・浅草 観音裏のイタリアン「nacol」

こんにちは、年間600軒のレストランや酒場を食べ飲み歩き、グルメ情報を発信しているグルメハンターのハツです。

浅草寺の賑わいを抜けた先、通称「観音裏」。古き良き料亭や名店が点在するこの静かなエリアに、しっぽり佇むイタリアン「nacol」。

扉を開けると広がるのは、わずか8席だけの贅沢な空間。お店の中心には大きな一枚板のテーブルがどっしりと構えていて、まさにシェフズテーブルのよう。

魔法のような「生ハム×熱」の体験

「nacol」を語る上で外せないのが、シェフのこだわりが詰まったおまかせコース。前菜からメインに至るまで、生ハムという食材のポテンシャルをこれでもかと引き出した構成になっているんです。

とある日の一品は、「ジャンボン・オーヴェルニュ」を使った一皿。フランス産の21ヶ月熟成の生ハムなんですが、合わせるのがなんと発酵バターとブリオッシュなんです。

温かいブリオッシュの熱で、極薄の生ハムとたっぷりの発酵バターが、じんわりと溶け出しています。口に運んだ瞬間、バターの乳味と生ハムの塩気、そしてブリオッシュの甘みがクセになる美味しさ…!

日本人のDNAに響く、究極の「米×ハム」

コース中盤で登場したのが、「群馬県産ぐんま麦豚12ヶ月熟成」×「魚沼産コシヒカリ雪椿」の組み合わせ。

炊きたて熱々のコシヒカリの上に、スライスしたての生ハムをふわり。ご飯の熱気で、麦豚の上質な脂が透明に透き通り、お米の一粒一粒をコーティングしてくれます。

コースの抑揚と、〆の衝撃

もちろん、生ハムだけではありません。

メインの赤身肉も、火入れが美しくしっとりとした仕上がり。生ハムの脂の旨味を楽しんだ後に、赤身の清らかな旨味を持ってくる構成も絶妙に計算されています。

コースの最後を飾るのは「イカ墨×カラスミ」のスパゲッティーニ。

黒いパスタに色鮮やかなカラスミを散らしていて、見た目のインパクトも抜群。濃厚なコクがあるのに重たくないイカ墨ソースに、カラスミの鋭い塩気が良いアクセント。

合わせる赤ワインがカラスミの余韻をワインがスッと伸ばしてくれて、まさに大人の贅沢。

間違いなく予約困難になるお店

生ハム=ワインのつまみ、という常識を飛び越えてくる「nacol」の料理たち。

すでに話題になりつつありますが、2026年は東京を代表する予約困難店のひとつとして、さらに人気が加速していく予感がします。

食いしん坊の心に深く刺さる、生ハムの新次元。 大切な人と、浅草でちょっと特別な夜を過ごしたい時に、おすすめしたい一軒です。

店舗情報

nacol

■営業時間

火・水・木・金・祝前日・祝後日 17:00 – 23:00

土・日・祝日 12:00 – 15:00 17:00 – 23:00

月定休日 (祝日の場合、翌火曜日がおやすみ)

■電話番号:03-6802-3898

(不定期連載)

【プロフィル】Hatsumi Itou(ハツ)年間600軒飲み歩くグルメハンター/東京グルメサロン主宰

年間600軒飲み歩くグルメハンター、SNS総フォロワー23万人超。グルメコミュニティ「東京グルメサロン」主宰。〝本当に美味しい店〟だけを厳選紹介。人生のテーマ:「グルメは最高のコミュニケーション」

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