女優の高石あかりさん(22)がヒロイン松野トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜前8・0)の第42話が25日放送され、松江中学で英語を教えるレフカダ・ヘブン(トミー・バストウさん)に思いを寄せる江藤リヨ(北香那さん)に対するコメントがSNSで相次ぎました。また、この日は、ヘブンがリヨからもらった鳥が「ウグイス」ではなく「メジロ」だったことが判明し、Xでは「ウグイス」がトレンド入りしました。
花田旅館で鳥をお披露目するヘブンとトキ
この日の放送では、ヘブンがかつての滞在先だった花田旅館を訪れ、リヨからもらった「ウグイス」をお披露目。なかなか「ホーホケキョ」と鳴かない「ウグイス」に、ヘブンやトキたちは「違う鳥ではないか?」と疑い始めていました。
すると、旅館の主人、花田平太(生瀬勝久さん)が、これは「ウグイス」で間違いないと太鼓判を押し、鳴くのはオスだけで、さらに繁殖する時期にしか鳴かないと説明。今はその時期ではないため、鳴かないのは当然だと補足しました。
さらにその大きさから、この鳥が「オス」だと強調。「ウグイス」はオスのほうがメスより一回り大きいため、オスに間違いないとし、また「ウグイス」が「一夫多妻制」であると解説しました。
そして平太は、本国に妻がいるのも関わらず日本に来て遊んでいる異人のようなものだと言い、ヘブンの方をチラッと見ました。
割って入る記者・吾郎
しかしそこに割って入ったのが、松江新報の記者、梶谷吾郎(岩崎う大さん)です。
籠のなかの鳥を見た梶谷は、これは「ウグイス」ではなく「メジロ」だと反論。ウグイス色をしていて、「ウグイス」と思いがちだが、「メジロ」だとし、「だけん、鳴かんよ。いくら待ってもホーホケキョとは」と主張しました。
しかし、いつも「飛ばし記事」ばかり書いている梶谷だけに、トキたちはその言葉を信じませんでした。
江藤知事の家でのディナー
一方、ヘブンは、それから数日後、リヨに招かれて江藤知事の家でディナーをすることになります。
リヨの父、安宗(佐野史郎さん)は島根県知事で、ヘブンを松江中学に招いた張本人です。
リヨの恋心に気付く安宗と錦織
ヘブンのために西洋料理を作り、積極的にコミュニケーションをとる娘の姿に、安宗と通訳の錦織友一(吉沢亮さん)はリヨの恋心に気づきました。
その晩、ヘブンが帰宅した後、安宗はリヨに、任期を終えればヘブンは自国に帰ること、また外国人と結婚することの難しさなどを説明。「悪いことは言わん。ヘブン先生のことは諦めなさい」と説得しますが、リヨは「私は本気です」と反論しました。
すぐに錦織を呼び出す安宗
安宗はすぐに錦織を呼び出し、ヘブンとリヨが恋仲にならないよう何とかしろと指示。ヘブンは1年契約で、更新しない限り1年後には松江はおろか日本にもいないなどと説明しました。
これに対し、錦織は少しさびしそうにしながら「かしこまりました」とだけ答え、その後、トキのもとを訪ねるという展開でこの日の放送は終了しました。
朝ドラ「ばけばけ」
松江の没落士族の娘、小泉セツと、その夫で作家のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルとした物語。島根や熊本などを舞台に、怪談を愛し、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の姿をフィクションとして描く。脚本は「バイプレイヤーズ」(テレビ東京)や「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(総合)などで知られるふじきみつ彦氏。主題歌「笑ったり転んだり」をハンバート ハンバートが歌う。
SNS上の感情
ヘブンに対して積極的な姿勢を示すリヨ、そしてその恋を阻止しようと画策する知事・安宗という展開が描かれた「ばけばけ」第42話の放送に対し、SNS上ではコメントが相次いでいます。
emogram編集部では、今回の放送に対して寄せられたSNS上のコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは以下のように分類されました。

主な「物語の展開への関心」の声(35%)
「やっぱり恋のライバル感凄いな…外国人との結婚、当時は法律上の制約が今以上に強かったのか…」
「リヨちゃん、ヘブン先生が好きと言うのもあるけど、両親が決めた見合い相手と結婚するのが嫌で自分で決めた人と結婚したいんだろうな」
「錦織はヘブンの女性の写真見てたやん。知事も錦織がポンコツだって事、もうわかったはずなのに!」
「お嬢様でもちゃんと家事できるし、自分の事は自分で決めるおリヨさんに幸せになって欲しい」
主な「時代背景・歴史への考察」の声(25%)
「なんで妻側だけが国籍を失わなきゃいけないんだろう。当時は外国人夫が日本人妻に合わせるという発想なんてなかったよね」
「そうだよなあ…この時代に国際結婚は大変だったよねえ」
「江藤知事、娘をはるばる東京へやって女学校で学ばせているの、この時代なら津田梅子の父レベルに思い切ったことやってる父なのでは?!」
「当時外国人と結婚すると国籍剥奪だったんですね、さすがの江藤知事も国際結婚には猛反対」
主な「キャラクター分析」の声(20%)
「最初は自信満々でいけ好かない女性だなと思いましたが、料理でもてなしたりして、けなげで一途なとこありますね」
「今週になって私の中で江藤知事の株が上がっている。ちゃんと地元愛があって、地元の教育を向上させようとする政治家!」
「オリヨさんは頭いいけどわがままのお嬢様のようね」
「リヨも強気な肉食女子と見せかけて、どんなに努力しても結局見合い結婚しか道がない当時の女性の悔しさを全身で表現してる」
主な「メタファー・象徴解釈」の声(15%)
「ホトトギスは漢字で『不如帰』。ヘブンの帰国の話につながるね?」
「メジロがウグイスだウグイスだと言われて、本来のメジロとしての存在をないものとされているように。異人である自分しか見てもらえていないことに対する不満」
「ウグイスはメジロと違って中々見かけないから、珍しい物が見たいのでウグイスと言ってるだけなんですよ」
主な「演出・制作面への言及」の声(5%)
「脚本に無理があると笑いになりませんよ!」
「トキちゃんも中の人も華道のお稽古もされてるんだろうなぁ」
まとめ
今回の分析では、ばけばけ第42話の放送に対し、トキ、ヘブン先生、リヨを巡る三角関係について多くの意見が交わされていました。また、リヨがヘブンに抱く強い恋心に対し、明治時代の国際結婚の難しさを指摘する声も多く見られました。「メジロ」と「ウグイス」の混同に関する象徴的なシーンについての考察も目立ちました。
ライターコメント
今後ヘブンがトキと結婚する未来は「確定」していますが、多くの視聴者がリヨのヘブンに対する恋心に強い関心を示しています。SNSでは「まずはヘブン先生の意思を確認しましょう」「ヘブン先生はどう思ってるの?」などの声が並び、ヘブンの気持ちを知るべきという声が相次いでいました。このほか、リヨの性格を踏まえて「むしろ反対されたら燃えるタイプでは?」「おリヨさまが簡単に諦めるわけない」「障害があったほうが燃えるタイプだと思う」などと書き込む人もいました。
一方、この日の放送では、江藤家に招かれたヘブンが、ワインに泥酔して帰宅、寝床に入る前にトキに「ウグイスがメジロなら、私もメジロなんだろうか…」とつぶやいたシーンに対するコメントも多数寄せられました。「ヘブン先生の自分はウグイスではなくメジロなのか、すごく引っかかる言葉」「『ウグイスがメジロなら、私もメジロなんだろうか』の真意を考えてる」「メジロ=ヘブン先生ってこと?」などと推測する声が多く見られました。今回のウグイスかメジロかに関する演出は、多くの視聴者の「推察」通りなのでしょうか。今後の展開に注目です。
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