女優の高石あかりさん（23）がヒロイン松野トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」（月～土曜前8・0）の第64話が25日放送され、トキの前夫・銀二郎（寛一郎さん）のトキに対する〝届かない〟一途な想いに多くの視聴者が胸を打たれ、Xでは「銀二郎さん」がトレンド入りしました。
大きな亀の石像がある場所へ
この日の放送で、トキは怪談好きな銀二郎に「月照寺の大亀」を教えようと、大きな亀の石像がある場所へ案内しました。
そこには、レフカダ・ヘブン（トミー・バストウさん）とイライザ・ベルズランド（シャーロット・ケイト・フォックスさん）カップルと、松江中で英語を教えるヘブンの通訳を務める錦織友一（吉沢亮さん）も居合わせ、5人が月照寺（松江市）で対面することになりました。
握手を拒むヘブン
お互いに自己紹介をしましたが、銀二郎が求めた握手をヘブンが拒むなど、どこか雰囲気が良くありませんでした。
それを察したイライザがサッと手を手を出し、銀二郎と握手。「ハジメマシテ」と片言の日本語であいさつしました。銀二郎が「日本語、お上手ですね」と返すと、イライザは「アリガトウゴザイマス」と言い、英語で「知っているのはこの2つだけ」と話し、笑顔を見せました。
その場で、唯一、日本語と英語が使える錦織は通訳としてフル回転。イライザに対し、トキのことを、銀二郎の前妻でヘブンの女中だと説明しました。
「ひどい…そげな陰口…」
イライザは「I know you. You are the clumsy maid！」と反応。錦織はすぐに「君のことは、ヘブン先生から、おっちょこちょいのメイドだと聞いていると」とトキに伝えました。トキは「ひどい…そげな陰口…」と憤慨。ヘブンが慌てて「ビア、シュワシュワ、アイロン、ケムリ」とトキの失敗談に触れると、トキは「そげなこともありましたけど…」と落ち込みました。
そんな2人の様子を見たイライザは「気に障ったかしら？」と不安そうな表情を浮かべます。
錦織にダメ出しするヘブン
ヘブンは大慌てで「大丈夫、大丈夫」と言い、錦織を少し離れた場所まで連れていき、「全部通訳しなくていいから」とダメ出ししました。通訳が原因で場の空気がぎくしゃくしてしまい、錦織は「すいません…」と謝罪しました。
その後、話題は「月照寺の大亀」にまつわる怪談のことになりました。怪談に夢中なヘブンは聴きたいと大興奮します。
嫉妬した様子の銀二郎とイライザ
そこで、トキが毎晩ヘブンに怪談を語っていると知った銀二郎とイライザは、少し嫉妬した様子を見せました。やがてトキはいつものようにろうそくを灯し、4人の前で怪談を語り始めます。ヘブンの意向で通訳はなし。トキは普段通り、自分の言葉で「大亀」の怪談を語りました。
次第にその場はヘブンとトキだけの世界となり、銀二郎とイライザ、錦織は完全に置き去り状態に。その様子を見たイライザは、ヘブンがこの土地に溶け込み、人が変わったとつぶやきました。英語が分からない銀二郎も、その空気から2人の関係を察しましたが、錦織だけは気づいていない様子でした。
「やり直したい」
そして、場面は変わり、宍道湖と思われる湖畔で、銀二郎がトキに「やり直したい」とプロポーズしたところで、この日の放送は終了しました。
SNS上の反応
銀二郎のトキに対する届かない一途な思いが描かれた「ばけばけ」第64話に対し、SNS上では多くのコメントが寄せられています。
SNSに寄せられたコメントは、具体的にどのような反応だったのでしょうか。
emogram編集部が独自分析したSNS上の反応を一緒に見ていきたいと思います。
「甘酸っぱい初恋みたいで、めっちゃ良いー」
SNS上のコメントを見ると、銀二郎さんがおトキちゃんにやり直したいという本心を伝えた場面に対して、「あらためて、銀二郎さんからのプロポーズ」「甘酸っぱい初恋みたいで、めっちゃ良いー」「ヘブン先生に怪談を語るようになる前のおトキだったなら…」「銀二郎さんの一途さが物悲しく思いました」「胸が締め付けられる ラストシーン」「恋愛において『これが達成されたら伝えよう』では時すでに遅しと言う事が朝ドラで度々目にする場面です」などと銀二郎さんに対する応援と悲しみがにじむコメントが入り混じっていました。
一方、おトキとヘブン先生が怪談に夢中になる一方、銀二郎さんとイライザさんが疎外感を感じている状況に対する視聴者の反応も多く見られました。「イライザさん、ヘブン先生の変化に気づいた感じですね。銀二郎さんもこの2人の関係は？と疑ってることでしょう…」「イライザさんと銀二郎さんは蚊帳の外」「みんなそれぞれに違う思いで、あたあたしてる」「おトキちゃんとヘブンさんはすっかり怪談の世界に没入」など2組のカップルの対照的な様子や、怪談の場での雰囲気、とりわけヘブン先生の食いつきの良さに言及する声が多く、互いの関係性の変化や気まずさを指摘するコメントが目立ちました。
ライターコメント
おトキちゃんとヘブン先生の二人だけの世界から、完全に「蚊帳の外」に置かれた銀二郎さんとイライザさんの姿が描かれた「ばけばけ」第64話。銀二郎さんとイライザさんの感情を思うと切なすぎて、朝から感傷的な気分になりました。銀二郎さんとイライザさんが幸せになる〝後日譚〟が描かれて欲しいと切に思ってしまいました。
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